「自由に仕事したい」と言う人はサボり倒す。“強制される環境”のメリットとは
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「“強制される環境”にいるあなたは実は、めちゃくちゃ幸せである」です。
若手社会人は仕事を“こなす人”が多い
中学校や高校で毎日授業を受け、宿題をこなし、さらに受験のために予備校に通って追加で勉強もしなくてはならない……。そういう青春時代を過ごした人もいると思います。ほとんどの人は、「めんどくさい」「何でやりたくもない勉強を強制されないといけないんだ」と思っていたのではないでしょうか。
仕事でも同じようなことが言えます。特に新人の頃は、与えられている自由などほとんどなく、とにかく上司や先輩からの指示をきっちりと守って仕事をこなしていた人が多かったのではないでしょうか。もし、あなたが最初から評価される優秀な新人であれば、この「こなす」段階はすぐに過ぎ去り、自分から主体的に提案し、結果を出していたかもしれませんが。
中学校や高校の勉強、新人の頃の仕事は「やらなくてはいけない=強制」と、基本的にネガティブに捉えられます。せっかくの自分の人生、自分の時間を、他の人からのプレッシャーによって無理やり使わされるのですから、そりゃ嫌です。
それに反発するように「オレは自分の人生を生きる」「自分の好きなようにする」という方針になる人も一定数います。
「強制されること」のメリット
ここに実は大きな罠があるように、ぼくは思います。非常に強い克己心(こっきしん)がある極々一部の人を除いて、「じゃあ好きにしていいよ」と言われると、多くの人はサボります。生産的なことは何もせず、とにかくだらだらと時間を過ごします。
何かを強制されていたときは、少ない時間を見つけて趣味や自分の成長のために努力していたはずなのに「自由にしていいよ」となり、たくさん時間ができるととにかくサボり倒すのです。
そう、あまりに自由だと、人は「ただサボる」のです。結果、どんどんモチベーションが抜け落ちていき、結果を出すこともできなくなり、真綿で首を絞められるように自身のパフォーマンスが下がっていくのです。一方、何かしら強制されている人は、その強制に応えようと努力しますし、その強制から解き放たれた瞬間に、爆発的な集中力を見せてモノゴトに取り組みます。