築109年のゼロ円古民家を再生。サウナもBBQもあるゲストハウスに
東京の奥多摩に、0円の空き家を発見
自治体とのタッグで0円物件を事業用として再生させる例もある。東京の奥座敷・奥多摩町。JR奥多摩駅から、車1台がギリギリ通れる悪路を走ること15分の場所で、石居薫さんは新規ビジネスの立ち上げに情熱を燃やす。
「飲食の移動販売の会社を経営していたんですが、コロナ禍への対応で、過疎地での物販を検討していたんです。そんなときに奥多摩町が町内の空き家を0円で紹介しているのを知り、倉庫に使おうと見にいったのが始まりです」
築100年超のほぼ0円物件の決め手は
109年前の大正元年に建てられた木造家屋は、壁も天井も崩れてボロボロの状態。
だが、元は当地の地主が建てたものゆえ、同行した大工の棟梁に「材木も技術も当時の高いレベル」と太鼓判を押され、石居さんは購入を決めた。
物件の価値が低すぎるために贈与税は0円で、登記関連の諸費用と税を含めて総額9万円の買い物だ。