なぜ働く30代は「生きづらさ」を感じるのか?心理カウンセラーに聞く、対処法
「正解はない」私らしい生き方を
きい:そのことの善し悪しは置いておいて、自分のそういった部分を自分自身で一度受け入れてほしいんです。周りが正しくて自分は間違っていると思ってしまっているとしても、一人ひとりは違う人格、違う人間であるし、あなただけが間違っていることはない。それを受け入れることでぐっと生きやすくなると感じています。
――他の人とは別の人間であるということ、人生の正解は誰にも定義できないということですね。
きい:本当にそうですね。一言で言ってしまうと「生き方に正解はない」。私たち大人は正解のない社会を生きています。私自身もちろんその過程にいるのですが、正解はないからこそ自分の選択をしていますし、それが私らしい生き方になっています。
当然、一発でうまくいかなくていい。抱える生きづらさを否定せずに受け入れながら、人に協力や参考をもらいながら、自分なりに選択していけば未来は明るいほうへと変わっていく。そう信じています。
<取材・文・撮影/望月柚花>
【きい】
心理カウンセラー。20代前半に統合失調症・適応障害を経験した「THE・ ネガティブ出身」。自分の現状を変えるため、自ら心理学や心理療法を学び抑うつ状態を改善した経験を持つ。インスタグラムでは心理学の考え方や心に関する知識をわかりやすい言葉と可愛らしいイラストで表現し、好評を博している。著書に『「私は自分が好き」と言うことから始めよう』(大和出版)、『しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方』(KADOKAWA)がある。
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