元「お笑いバー店員」が教える会話のコツ。誰とでも“深い関係”を築く
どのアイスブレークを選ぶべきか?
感じ方に個人差はあると思いますが、私は絶対に例③の「回転寿司のクオリティが高いですよね。きときと寿司の美味しさに驚きました」を選びます。理由はシンプルで、上記の中では最もニッチな情報だからです。このようなトーク展開ができれば、急速に親近感を持ってもらうことができます。
これを学んだのはお笑いバーでのフリートークです。繁華街のど真ん中に店舗があったため、飲み屋で遊び慣れている方々が中心になります。つまり、私たちのライバルはキャバ嬢やスナックのママ、ほかのバーテンダーです。
それよりも質の高い接客ができなければ継続的に来店していただくことはできません。第一印象で「面白いやつだな」と思っていただけるかどうかで勝負は決まるため、アイスブレークがなによりも重要だと考えています。
ニッチな話題の集め方
今回は「きときと寿司」というワードを用いましたが、おそらくこの記事を読んでくださっている方々のほとんどは知らないのではないでしょうか。しかし、多くの富山県の方々は知っているお店らしく、富山出身の知人からこの情報を仕入れました。
結局はどれだけ業務以外の知識を持っていて、的確なタイミングでそれを使うことができるかなのです。新しい知識を授けてくれるのは職場の同僚かもしれませんし、商談をするお客様かもしれませんし、カフェで盛り上がっているオバサマたちかもしれません。
常にアンテナを張って、面白そうな話題だな、全く知らなかった話題だなと思ったらメモを取るようにしましょう。メモを取ったら帰宅後にググる。これを繰り返せば引き出しがどんどん増えていくはずです。
話題の引き出しは質ではなく量が重要です。ある程度、引き出しが増えれば、関連性のある話題も理解しやすくなるため、どんどん知識を広げていくことが可能です。ぜひトライしてみてください。