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コロナ2年目の五月病対策。GW連休に「最もやってはいけない」行為とは

ビジネス

リモートワークでやる気がでないのは…

 そして、五月病のもうひとつの原因は、GW明けから海の日(今年は7月22日)まで祝日のない期間が約2か月間、続くこともあげられると思います。この祝日のない期間が一番長い間に、体調不良をリセットできることなく、悪化させてしまうのでしょう。

 2019年のGWは過去前例にない大型で10連休でした。しかし、その年に五月病が増減したとは聞きません。おそらく連休の長さと五月病は関係ないのでしょう。それよりも、連休中や連休後の過ごし方、が大切なのだと思われます。

 特にコロナ禍の現在、GWでも旅行や外出がしづらい環境です。多くの人は、リモートワークで過ごしていた空間とほぼ同じ空間(つまり自宅)で、GWも過ごしているのではないでしょうか。いつもと同じ環境で過ごすことで、日常生活に変化がなくなり、気分転換ができずにやる気が沸き起こらない……。私は、産業医としてコロナ禍でこのような声をよく聞いています。

 多くの人が気分転換として大好きな旅行。これが自由にできないことはとても残念なことです。しかし、コロナ禍は2年目です。昨年と同じように、旅行に行けないから休みを取らない、気分転換ができないと言っていると、結局は自分のためになりません。場合によってはメンタル不調になり、自分が損してしまうだけです。

五月病にならない連休の過ごし方

5月病

 ではどう対処したらいいのでしょうか。コロナ禍でも五月病、メンタルヘルス不調、不安やストレスなどに上手に対処している人は、旅行にいけずとも、コロナ禍でも持続可能な、気分転換となる趣味を持っています。もともと持っていた人もいますし、新たに新常態にあった趣味を作った人もいます。

 連休中、旅行はいけずとも、予定をたくさん入れてリフレッシュできる人は、それがベストと思います。連休明けはさほど忙しくないからと、連休明けに連休中の遊び疲れた体調を回復させようと思っている人は、五月病にはならないでしょう。

 一方、GWにやってはいけないのは「GWの間に頑張って××する」と目標をたてることです

 特に4月に立てた勉強などの目標や日課が、4月は忙しくてこなせなかった人ほど、GWの間に挽回したり、5月分の予習をしようと考えがちですが、根詰めてやるよりも、まずはリセットリフレッシュする時間が大切です。リフレッシュできた後で、頑張ることは否定しませんが、まずは、リフレッシュ、リセットを意識してください。

 連休中に気持ちが緩みすぎると、元どおりに働けなくなるのではと心配な人は、連休最後の数日は早寝早起きなど、会社のある時と同じ時間帯に寝たり起きたりすればいいと思います。

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