専門卒でも年収は大卒以上。資格をフル活用して働く29歳会社員
在学中に資格を多数取得
彼も高校と専門学校在学中に金属熱処理や機械加工、工場板金などに関する約10種の国家技能検定を取得。大半は3級でしたが、うち2つは学生にとってはハードルの高い2級。「(現在の就職先からも)入社面接の際にはそのことを評価してもらいました」と話します。
「現在は機械加工の普通旋盤作業を含む2つが1級で、ほかにも2級が5つあります。資格によっては今の仕事と関わりの薄いものもありますが、ウチの職場には技能士コレクターの先輩が多く、私はまだまだひよっこ。ただし、持っておいて損はないですし、いろんな工程にも対応できるようにもなります。半分趣味みたいになっているところは否定しませんが、今後も新たな技能士や上位資格を取っていきたいです」
ピンと来ないかもしれませんが、20代で1級技能士を持っているのはかなり優秀。福崎さんも現在は主任として若手現場社員のリーダー的な立場に就いており、20代で400万円を超す年収にはそうしたこともプラス査定となっているようです。
海外赴任で年収は倍近くなるかも
しかも、彼の会社は中小企業ながら海外にも拠点があるとのこと。コロナ前には研修を兼ねた長期出張を二度経験していたそうですが、現在その海外工場への赴任の話が持ち上がっているといいます。
「今はこういう状況なので話がいったんストップしている状況ですが、上司からは『いずれ正式な形で辞令が下ると思う』と言われています。社内で海外赴任はエリートコースと言われており、ウチのような小さな会社では全員がその後、出世しています。
私はすでに結婚して子供も2人いるので、収入は増やせるだけ増やしたい(笑)。海外赴任中は家も車も用意してくれるし、手当などで収入は倍近くに増える見込みです。妻も私以上に乗り気で、今年中か来年になるかはわかりませんが家族で海外に引っ越すことになるのは間違いないと思います」