明石家さんまとの共演で衝撃。“相棒俳優”山西惇が語る、人生の分岐点「天才ってこの人のこと」
俳優人生のターニングポイントは?
――山西さんの俳優としてのこれまでを振り返ると、最初のターニングポイントは、やはり大学時代の劇団「そとばこまち」との出会いでしょうか。
山西:はい、まずはそうです。次は2001年ですね。ずっと活動してきた「そとばこまち」を退団して、『相棒』プレシーズンで角田課長を演じることになった時。あ、あと、時期はかなり重なりますが、この頃、僕の中でとても大きな出会いがありました。
――それはどなたとの?
山西:明石家さんまさんです。2000年に生瀬勝久さんがホンを書いて、さんまさんが主演する『七人ぐらいの兵士』という舞台でご一緒させてもらったんですが、これがもう、僕にとってはとてつもない経験でした。それまでの演劇観がガラっと覆されるような。
明石家さんまとの共演で受けた衝撃
――おおっ!
山西:演劇はライブなんだとまざまざと見せつけられましたね。稽古はしっかりやるんです。だけど幕が開いたら毎回ライブ。また、終演後の反省会が長いんですよ(笑)。本当、天才ってこの人のことだと思いました。
――そして次のターニングポイントが。
山西:2011年に演出家の栗山民也さんと出会えたことです。『日本人のへそ』と同じく井上ひさしさん劇作の『雨』という舞台で。僕、栗山さんと出会っていなかったら、ここまで「演劇、すげえな」って思えなかったかもしれないです。さんまさんと栗山さんは僕にとっての“二大師匠”ですね。