bizSPA!

年収800万円夫婦が仕事を辞めて「車中泊で日本一周」YouTuberに挑戦するワケ

ビジネス

バンライフの支出は「普通の夫婦と変わらない」

――共働きYouTuberから、バンライフYouTuberに移行して、どのような変化がありましたか。

:ありがたいことに僕らのYouTubeを見てくれる人が増えました。今はチャンネル登録者数が約2.5万人です。でも、実はまだ貯金を切り崩しながら生活をしています。

――今の生活は毎月どのくらいの支出がありますか。

:ゴードンミラーは共働き時代の家賃と変わらない金額を毎月ローンで払っています。YouTubeに関係のないところはかなり切り詰めていますが、配信のメインコンテンツでもある観光は節約しないで、お金を使っています。視聴者の方が貴重な休みを使って観光するときの参考になるような動画になることを意識しています。

まみ:支出は観光の費用を含めても、夫婦が普通に生活するのとあまり変わらない額じゃないかな。

:今の目標はチャンネル登録者数が5万人です。そうすればYouTubeの収入が支出を完全に上回るようになるので、そこを目指していますね。

「明日が来るのが嫌」と思うことがない

IMG_20210319_092556

――現状においては共働き時代よりも不安定な生活になっているとも言えると思います。そのことによる後悔などはありますか。

まみ:それはないですね。働いているときに「自分の人生を生きていないな」と思う瞬間がよくありました。毎日一生懸命に働いても、いったい誰のために生きているんだろうって。今はそういったことを考えなくなりましたね。

:公務員をしていたころは、そもそも公務員の仕事が好きになれなかったから、すごく苦しかったんだと思います。もちろん今も動画編集が苦しいなと思うことはあります。でも、「好きな生活」という枠組みの中なので今は毎日充実しています。

――苦しいことがあっても、楽しい毎日の中のことなのでこれまでとは違うんですね。

:そうですね。今は毎日が楽しいので、明日が来るのが嫌だと思うことはないですね。毎日、明日が来るのが楽しみなくらいです。

まみ:チャンネル名の「Like Saturday」は「毎日を土曜日のように過ごしたい」と思って名付けました。仕事を辞める前は、土曜日が最高に楽しくて平日はあまり楽しくなかったので。今は毎日を土曜日のように過ごせています。もはや曜日を意識しなくてもいい生活ができていますね。

【インタビュー後編】⇒<家を持たずに車で生活する「バンライフ」の魅力を、 20代無職YouTuber夫婦に聞く

<取材・文/菅谷圭祐>

Like Saturday
夫の学(26歳)、妻のまみ(25歳)で活動するYouTuber。共働きから無職になり、バンライフで旅をする。バンライフ、旅、グルメ、酒、キャンプのテーマで動画を制作。YouTubeチャンネル:Like Saturday、instagram:@like_saturday

大学受験情報誌、IT情報サイトなどでライター経験を積み、2018年よりフリー。最近の趣味は休日の農業、リサイクル業も兼業
Twitter:@sugaya_keisuke

おすすめ記事