不気味な隣人に翻弄された25歳の恐怖体験「部屋の中になぜか長い髪の毛が…」
4月からの新年度、引越しをした人も多いのではないでしょうか。部屋を借りる際は内覧して確認できるものですが、実際の住環境を完璧に把握することは決して簡単なことではありません。新生活で思わぬ恐怖体験をすることになった人もいるようで……。
今回お話を聞いた武田浩太さん(仮名・25歳)は、引っ越しにまつわる怖い体験があるといいます。
隣人に菓子折を渡そうと四苦八苦
「大学時代は実家から通っていたのですが、就職を機に、一人暮らしを始めたんです。期待に胸を膨らませていたんですが、まさか隣人のせいであんな怖い体験をすることになるとは思ってもいませんでした。ガチで精神的にヤバイところまで追い詰められましたから……」
武田さんがその隣人と最初に遭遇は、引っ越しの挨拶の時でした。
「菓子折を持って挨拶に何度か行ったんですが、左隣の住人は、いつも部屋にいるようなのに、応対に出てくることがありませんでした。それでも、こういうのはしっかりやったほうが良いと思って、何度も訪問したんです」
そして、5、6回目の訪問でようやく隣の部屋のドアが開いたそうです。
「出てきたのは、ガリガリに痩せた髪の長い女性で、10代後半にも50代にも見える年齢不詳な人物でした。玄関を上がったところから廊下の奥まで、空のペットボトルが大量に並べてあってかなり異様な感じがしました。それでもちゃんと挨拶して、菓子折を差し出したんです。そうしたら、無言で菓子折をひったくられてドアを閉められました」
少しずつ怪しい兆候が…
数日後、武田さんは郵便受けに不気味な投函物を見つけます。
「A4の便箋が入っていたんですが一目見てゾッとしました。びっしりと字で埋められていて、読むこともできないような代物でした。自己紹介のつもりか、自分の生い立ちらしきものが書いてあり、曰く『母親に歪められた』と……。差出人の名前は書いてなかったんですが、『クッキーおいしかった』とあったので、隣人だと思いました」
それからしばらくした頃、武田さんは異変に気付きます。
「ベランダにいると、異臭がしたんです。どうも隣人がベランダにゴミをため込んでいるようでその臭いが流れ込んでくるんです。暑くなってくるとさらにひどくなって、臭いがうつるので、外に洗濯物を干せないぐらいでした」