トゲがついた“武器”が話題に。駐日ウクライナ大使に聞く「ツイッター外交」の真価
柔らかいコミュニケーションを大切に
コルスンスキー氏はTwitterアカウントで、時折クリミア問題や日本の北方領土問題に言及するメッセージを発信しています。
政治関連の情報発信と言えば、アメリカのドナルド・トランプ前大統領がTwitterで発信した内容が連邦議会議事堂の襲撃事件につながり、2021年1月にトランプ大統領のアカウントが凍結されたことが記憶に新しいところです。日本ではSNSに限らず政治の話をタブー視する風潮もありますが、コルスンスキー氏はどう考えているのでしょうか。
「正確で信頼性がある情報を発信しているので、問題にはならないと思います。日本人は、『嫌です』と断らずに『検討します』『後にしましょう』とよく言うじゃないですか。私たちも日本人の考え方を勉強しながら、ポジティブな情報発信と柔らかいコミュニケーションを目指したいと思っています」
約8,000km離れている日本とウクライナ。セルギー・コルスンスキー氏のTwitterによる、地道な情報発信とコミュニケーションを橋渡しに、お互いの理解が深まることを期待しています。
<取材・文/井上榛香>