「吐きながらカメラを回した…」若手イケメンADが経験した過酷な現場
有名大学卒でミスターコンテストにも出場経験のある、爽やか系イケメンの高橋純さん(仮名・28歳)。「お笑い番組を作りたい」という夢を抱き入社したものの、テレビ業界では想像を絶する“激務”が待ち受けていたそうで……。
なんとか地元の地方局に滑り込む
「幼い頃からお笑い番組が大好きで、将来は絶対にテレビ番組を作る人になりたいと思っていました。でも、大学進学のために上京してからは、とにかく東京での生活が楽しすぎて(笑)。周りのテレビ業界志望者は1~2年生のうちからインターンや説明会に参加していたのですが、自分はギリギリまで就職活動を始めませんでした」
2年生の頃は大学のミスターコンテストにも出場し、見事準グランプリを受賞。もちろん大学ではモテモテで、絵に描いたようなキラキラのキャンパスライフを送っていたのだとか。
そんな高橋さんでも、やはり就活は苦労したようです。テレビ業界の就活を甘く見ていたツケが回ってきたのか、キー局・準キー局は全滅。結果、地元で一番有名な地方局に入社します。
地方テレビ局の「3K」職場環境…
それでも、夢が叶ったことを心底喜んでいた高橋さん。しかし、テレビ業界は想像以上に厳しい世界。
「研修が終わった翌週から、ずっと土日出社でした。とにかく人手不足で忙しすぎて、先輩も『見て覚えろ』って感じだったので、作業内容がちゃんと理解できないまま現場に放り出されてしまい……。そんな状態だからミスも多く、最初のうちは怒鳴られてばかりでした」
そして、昨今見直されつつあるはずの“働き方”も、テレビ業界だけは例外だったようで……。
「残業は100時間を優に超えるときもありました。朝5時からロケが始まって、終わるのは深夜2時くらいが当たり前になってましたね。椅子だと爆睡しちゃうので、会社の床に寝転がっているときもしばしば。ネズミが出ることもあるらしいのですが、そんなの当時はお構いなしでした。家に帰れず、風呂にも入れず、寝床の衛生環境も劣悪。正に“3K”って感じの職場でしたね」