大阪・吉村知事も誤用した「トカゲのしっぽ切り」正しい意味は?
A.「下の立場の人に責任を押し付けること」
「トカゲのしっぽ切り」は、漢字にすると「蜥蜴の尻尾切り」と書きます。辞書で引いてみると……。
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【蜥蜴の尻尾切り】
トカゲが尾を切り捨てて逃げるように、不祥事などが露見したとき、下位の者に責任をかぶせて、上の者が追及から逃れること(出典:デジタル大辞泉)
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トカゲや節足動物にみられる「しっぽ切り」は、外敵に襲われるなどの危険に際し、体の一部を自ら切り捨て命を守る行為のことをいい「自切」とも呼ばれます。
しかし、慣用句の「トカゲのしっぽ切り」は、上の立場の人が部下に責任を押しつけて、危険を免れること。人間界と節足動物界では意味が異なるのです。
吉村府知事の「新型コロナの独自調査でしっぽ切り」というのが全く意味が通らない発言だと、よくわかったのではないでしょうか。
<TEXT/御手洗ココ>
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