苦境のラーメン店で「800食も注文殺到」元ヤン芸人が始めた“独自宅配サービス”
政府は店舗に合わせた補償策を
コロナ禍の今、津多さんのお店では1時間ごとの換気やアルコール消毒、パーテーションの設置など感染対策を徹底している。
「極力、僕らスタッフとお客さんが接触しないようにしています。もし僕らが保菌者だった場合に、絶対に感染させないようにというイメージです。テーブルを拭くときもアルコールを使いますし、メニューも壁やパーテーションに貼って、触れずに読めるようにしています」
苦境のなかで営業を続けるが、政府の対策にはこう苦言を漏らす。
「飲食店の休業協力金6万円は、ごく普通のお店には足りないどころか繁盛店の売上と遜色ないくらい手厚い。ただ、繁華街の一等地などでは賃料にもならない。つまり一律給付は無理があると思うんです。なかには、お店を休んだ休業協力金で温泉旅行に行く人もいると聞きました。従業員の雇用を守るためにも、店舗に合わせないとダメだと思います」
<取材・文・撮影/シルバー井荻>