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2位はへずまりゅう逮捕。2020年「ネット炎上事件」印象に残ったトップ10

ビジネス

5位 コロナ感染を隠して帰省した女性の特定活動(31票)

SNS

 2020年を通しての猛威をふるった新型コロナウイルス。全容のつかめていなかった感染拡大当初、一方的に感染者を非難する「ネットリンチ」のような騒動も起こりました。

 4月29日に山梨県の実家に帰省した20代女性は、職場の同僚がコロナウイルスに感染したことが判明して、5月1日にPCR検査を受けます。そこで、陽性判定を知りつつ彼女は高速バスに乗って、東京に戻ります。それがネット上に投稿されると、真偽不明の女性とされる顔写真や勤務先の情報、卒業アルバムまでもがネット上で拡散されました。

 こういった一般のネットユーザーによる度が過ぎた“ネット私刑”が問題となりました。「朝日新聞」の報道によると、県は重大な人権侵害として、保護対策に着手しているといいますが、現在もSNS上には女性を非難する声が残っています。

4位 安倍晋三前首相が「うちで踊ろう」動画を投稿(38票)

 コロナ禍では、政府の対応にも厳しい目が向けられています。緊急事態宣言下にあった4月5日、歌手・俳優の星野源さんが自身のInstagramで「うちで踊ろう」と題した動画を投稿。ギターの弾き語りをする星野さんが「この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と呼びかけ、それに呼応する形でアーティスや俳優がコラボし大きなムーブメントに。

 そんななか安倍晋三前首相も、この動画に反応。SNSで自宅で星野源さんの弾き語りに合わせて、飼い犬とももにくつろぐ姿を映した動画を投稿しました。「国民が苦境に立たされているにも関わらず」と非難をする声が集まり、炎上状態になりました。

 星野さんはこの炎上を受け、自身のInstagramのストーリーで「ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている沢山(たくさん)の皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」と投稿しました。

3位 ホリエモンが餃子店とマスク未着用でトラブル(39票)

四一餃子

『四一餃子』のクラウドファンディングページ。※モーションギャラリーより

 3位もコロナ禍の話題です。実業家・タレントのホリエモンこと堀江貴文さんは9月22日、3名で広島にある中華料理店を訪れます。

 入店しようとする堀江さんたちがマスク未着用であったため、同店店員はマスク着用を求めます。すると、堀江さんは「食べるときはマスク外すでしょ?」「マスクこうやってずらして食べるの?」と主張。押し問答になったといいます。

 見かねた店主が入店を拒否したところ、堀江さんが自身のFacebookで「コロナ脳、狂ってる」「ひどい店。害悪でしかない」というつぶやきとともに、事の顛末を店名がわかる形で投稿。すると、1日100件以上の迷惑電話が届き、店主の妻が体調を崩し、休業に追い込まれることになってしまいました。

 餃子店には同情の声があつまり、堀江さんにはバッシングの声が日本全国から届く事態に。その店舗「四一餃子店」は、現在も店舗での営業は休止していますが、クラウドファンディングにより1400万円の支援を受け、ネット営業に向けて準備を進めているそうです。

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