家族との“特殊なクリスマス会”に彼女を招待。ドン引きされてフラれるまで
クリスマス会は行われなくなる…
悲劇はそれだけではありませんでした。「うちのクリスマス会のことがサークルの他の女子たちにも伝わっていて、陰で馬鹿にされるようになったんです」といい、メンタルが強い広中さんもこれには堪えたそうです。
「両親に『もうあんな恥ずかしい会には関わりたくない』と伝えたところ、その年以降、クリスマス会は行われなくなりました」
それから月日が流れ、社会人3年目になった昨年のクリスマスのこと。
「クリスマスをひとりで過ごしたんですが、どうしようもなく空虚に感じたんです。前年までは友人たちを誘って無理やりに予定を入れていたんですが、それも何かが欠けたような虚しさがありました」
家族とのクリスマス会が忘れられない
どうしても家族と過ごすクリスマス会と比べてしまう自分がいたのだとか。
「クリスマスに母が作るローストチキンや、なぜか出てくる金目鯛の煮付け、それに家族が一所懸命に家族を楽しませようとする一発芸のことが、どうしても思い浮かぶんです」
そうしてひとりのクリスマスを過ごしていて、さらに気づいたことがあったと言います。
「こんなこと言ったら笑われるかもしれませんが、家族でやるクリスマス会が恋しかったんです。各自が家族を楽しませようとする想いがこもっている分、お盆やお正月に家族で集まった時よりも、思い出深い行事だったことに気付かされました。そんな行事を他人に馬鹿にされたぐらいでやめるのはバカげてると思うようになったんです」