瀬戸利樹、子ども時代の不思議体験「トイレに行こうとしたらご先祖様が」
声優ならではの声の作り方
――声優に挑戦したことで勉強になったことはありましたか?
瀬戸:声優さんたちの凄さを改めて感じました。ちょっとした吐息とか、息遣いなどの難しさを実感しましたし、一番勉強になったのは音域です。そのキャラクターとしての上限と下限をはみ出さないようにするんです。
実写なら、声のトーンが多少違っていても、同じキャラクターだと認識できますが、絵の場合は、ちょっとずれると違うキャラクターだと認識されてしまう。なので、音域をきちんと決めて、そのなかで感情を出すように意識していました。
――生と死の間をさまよう物語でもあります。瀬戸さん自身は不思議な体験をしたことがありますか?
瀬戸:そういえば、今は全然ないのですが、学生の頃に、実家でよくご先祖様を見ていました。
子どものころにご先祖様と対面!?
――ええ?? なんて?
瀬戸:最初は小学4年生くらいだったと思うんですけど、トイレに行きたくて起きて、なぜか親の寝室のほうに歩いていったら、おじいさんが立っていたんです。最初は「え、誰?」という感じだったんですが、おじいちゃんおばあちゃんの家に行くと、ご先祖様の写真が飾ってあるじゃないですか。そこで、「あ、あの人だ」となって。そこから中学3年くらいまでの間に3、4人見ました。
実はお墓参りの期間が空いてしまうと出てきていたようなんです。親にも「見るんだ」と相談したんですが、ふと「そういえばお墓参り、行ってないね」という話になって。きちんと感謝してお墓参りしなさいということだったと思います。ちゃんとお墓参りするようになってから、見なくなったので。不思議な体験というと、それでしょうか。