仕事を溜めてしまうのは脳のせい?10秒できる「先延ばし撃退法」
始めてから1か月で夢を実現した会社員
なぜなら、一度、行動してしまえば実際は10秒では終わらず、3分、5分、10分と行動できる時間が増えてくるからです。考えてばかりで動けなかった時とは流れが一変していくのです。今まで考えてばかりで堂々巡りしていた時間が、実際に行動する時間に変わっていきます。
私がサポートしたある会社員の方は、「社内講師をしたい」という夢を持っていました。「でも、今の自分の経験やポジションからすると無理」とあきらめて、何も行動せずにいました。
「10秒アクション」をお伝えしたところ、早速「機会があれば、上司に自分の夢を語る」と付箋にメモすることから、10秒アクションをはじめました。
翌週、上司と雑談する機会に「社内講師」の夢について語ったところ、話がトントン拍子に進んで人事部から「社内講師をしてほしい」と正式なオファーをもらったそうです。
そして、10秒アクションをはじめてから1か月で、念願の社内講師デビューを実現しました。現在も、定期的に社内で勉強会を開催しているだけでなく、評判を聞いた取引先の勉強会の講師としても活躍されています。
千里の道も10秒アクションから
10秒アクションは、ドミノ倒しの最初の1枚、キャンプで火起こしするときの着火剤の役目を果たしてくれます。10秒だったら簡単に行動ができます。自分の目指す場所や方向が明確になった、脳がワクワクした状態の中で、一歩を踏み出す。しかも、その一歩は、とても簡単で、必ず成功につながる一歩です。
重要なことは、小さなことであっても、自分が望む目標に向かって進むこと。10秒アクションでは目標に向かった小さな一歩目をつくることが大切です。
10秒試してみて、スムーズにいくのであれば10秒といわずそのまま続ければよいですし、違和感があったり、うまくいかなかったりした場合は、たった10秒ですから、すぐに別の方法を試すこともできます。たった10秒のアクション。これなら続けられるし、続けたいと思いませんか?
ぜひ先延ばししがちな行動の最初の行動を文字化して「10秒アクション」に取り組んでみてください。「いつかは、やろうと思っているんだけど……」の「いつか」を「今から」に変えた瞬間、人生は動き出します。たかが10秒、されど10秒です。
<TEXT/株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役 大平信孝>