『ひよっこ』女優・松本穂香「狂人やコメディ、いろんな役に挑戦したい」
――松本さん自身は人前に出るのが苦手だったということですが、高校時代は演劇部だったとか。高校時代の思い出を教えてください。
松本:やっぱり演劇部の発表ですね。普段は大人しかったですが、演劇部では頑張っていました。
でも今思うと、体育館に観に来てくれる人の前だけで発表していたので、お客さんもまばらでしたね(苦笑)。
現実味がなかった朝ドラへの出演
――プロの道へ進みたいと思われたのは、部活が楽しかったからですか?
松本:そんなに一生懸命にひとつのことに集中したことって、それまでなかったんです。
地区大会とかがあって、それに向けていろいろ考えたり。そういうことが大きかったのかなと思います。それに周りにも声優さんや女優さんになりたいと言っている人がいたので、周りからも影響を受けたと思います。
――2015年のデビュー以降、月9(『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』)や、NHKの朝ドラに出演と、すごい勢いで進んでいます。
松本:たくさんお仕事をやらせていただいて、本当にありがたいですが、最初の頃は大阪から通っていてお仕事がほとんどなかった時期もあります。
なので、自分自身ではいきなりという印象はありません。ひとつひとつできることから。本当にまだまだなので、もっともっと頑張らないと。
――それでも『ひよっこ』でのメガネっ子、澄子さんのときには、かなり反響があったのでは?
松本:はい。いろんな方に役名で呼んでいただいたりして、嬉しさはありました。ただそのときは、嬉しくはあったけれど、あまり現実味がなかったというか。
今になって、あんなに役が愛されていたというのは、本当に有難いことだし、すごいことなんだなと思います。「ひよっこ」での経験は、自分にとって大きなことだったんだと思います。