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仕事のパフォーマンスに「ムラがある人」と「ムラがない人」の決定的な違い

学び

“変えられないもの”を受け入れる

ビジネス

 それでは、実際どのようにパフォーマンスを戻していけば良いのでしょうか。まず、前提として、リンクアンドモチベーションの研修でも活用されている「変えられるもの・変えられないもの」という考え方をお伝えしたいと思います。

■ 変えられるもの/変えられないもの
自分/他人
思考・行動/感情
未来/過去

 実は、自分ではどれだけ頑張っても「変えられないもの」がこの世には存在します。しかし、パフォーマンスをなかなか戻すことができない人は、この「変えられないもの」にいつまでも悩み続けてしまっているケースが多いのです。

 例えば、何かミスをしてしまった時に「あー、昨日は○○お客様からクレームをいただいてしまった……どうしよう……あの時こうしておけば良かったのに……」と感じたことがある人も多いと思います。

 しかし、「他人」が急に優しくなることもなければ、自分の「感情」をすぐに切り替えることは難しい。ましてや「過去」に戻ることなんてできません。まずは「昨日、お客様からクレームをいただいた」という“変えられないこと”を自分自身で受け入れ、「起こってしまったことは、もう変えられない」と、良い意味で“割り切ること”が大切なのです。

パフォーマンスを戻す“スイッチ”を持っておく

 そのうえで「変えられるもの」に目を向ける“スイッチ(きっかけ)”を自分の中で持っておくことが重要です。

 研修では「変えられるもの」に注力するためには、「未来」を変えるための「自分」の「思考・行動」を変えよう! と伝えることが多いのですが、実際に実行することはなかなか難しいと思います。だからこそ、変化できる“スイッチ”を持つことが重要だと私は思っています。

 例えば私の場合、毎朝テレビで放送している占いを、1位だけ確認してチャンネルを変えるようにしています。そして、1位ではなかったとしても、今日は2位だったと思うようにしています(笑)。私の中では、占いの順位が1位か2位以外になることはないので、「今日はきっと良いことがあるはず」と思うことができるのです。

 また、時には地元・福岡の豚骨ラーメンを食べて、上京したときの熱い想いを振り返ったり、とにかく本を読んで「昨日よりも成長している」と思い込んだり……。プラスに転じる“スイッチ”をとにかくたくさん持つようにしています

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