「シャオミ」の5Gスマホは高コスパ。4万円台で本格的な動画撮影も
磁気クランプ採用のジンバル「dji OM4」
今回、このスマホと組み合わせて使ったのが「dji OM4」だ。これは、ドローンでおなじみのDJIから発売されているスマホ向けジンバルシリーズの最新モデル。
ジンバルは、動画撮影時の手ブレを解消するためのアイテム。動きにあわせてスマホを固定しているヘッド部分の傾きが自動調整され、滑らかな動画を撮影できる。本体は折りたたみ式。スマホ側に取り付けるクランプやリングホルダーのほか、三脚やケース、ストラップなどが付属する。
まず、付属のクランプをスマホに取り付け、それをマグネットで本体に装着する。マグネットはクランプ側と本体側の両方に入っており、かなり強力だ。
クランプはスマホの中央に取り付けるのが理想だが、サイドボタンが端末の中央付近にある端末の場合、干渉してしまう。その場合はスマホに直接貼り付けるリングホルダーを使うほうがよさそうだ。
なお、このマグネットは便利な一方で少々やっかいでもある。着脱しやすいのは良いのだが、クランプやリングホルダーをスマホに取り付けた状態でカバンやポケットに入れると、金属製の小物などがくっついてしまう。クレジットカードなどを近づけると磁気エラーで使えなくなってしまう可能性があるので注意が必要だ。
技術がなくてもプロっぽい動画が撮れる
いよいよ実際に撮影してみよう。アームを起こして電源を入れたら、専用アプリを「DJI Mimo」起動してジンバルとスマホを接続する。なお、他のカメラアプリでも、スマホの設定画面からBluetooth接続することで基本機能は利用可能だ。
電源をオンにすると、自動で調整が行われる。手元のボタンでは、動画撮影を開始したり、スマホの縦位置/横位置を切り替えたりが可能。また、正面のジョイスティックを使えば、スマホの角度の調整を行える。
また、側面にはカメラのズームを行うスライダー、背面には各種の操作を実行するための「トリガーボタン」を備えている。
トリガーボタンでは、自動調整をやり直す「再センタリング」や、インカメラとアウトカメラの切り替えなどを行うことが可能。撮影に必要な操作はすべてジンバルから行えるので、撮影中にスマホの画面に触る必要はない。
通常のスマホ撮影の場合、歩き回りながら撮影するとどうしても映像がガタガタしてしまうが、ジンバルを使うとそれが解消される。撮影技術がなくてもプロっぽい印象の動画を撮れるのがメリットだ。