地方出身の彼女が「コロナ感染が怖い」と接触拒否…コロナ破局への道か
ホテルの部屋でも避けられて…
「『せっかく来てくれたのに、そんなのダメだよ』と言って引き止められました。別に怒っているわけじゃないことを伝え、何度も帰ると話したんですが、彼女は譲りませんでした」
押し切られる形で、その日は地元ホテルに宿泊することになった高木さんでしたが、その後もつらい状況が続いたそうです。
「彼女が無意識に自分を避ける様子がどうしても気になってしまって……。同じベッドに入っても彼女は落ちそうなぐらいまで離れようとするので、いたたまれなくなって、僕はソファで寝ることにしました。あと、彼女は僕が使った後のシャワーに入るのが嫌だったらしく、浴びるフリをして髪を洗面台で洗っていたのもショックでした」
会話が盛り上がるはずもなく、同じ時間を過ごせば過ごすほど、距離が開いていくように感じたと言います。
「一緒にいる理由が分からなくなってしまったので、翌日は朝食だけ食べて帰宅することにしました。さすがにこの時は彼女も止めませんでした」
昔のような関係には戻れなそう
この旅行の印象が、今も後を引いているそうです。
「彼女とは現在も交際を続けていますが、電話でお互いに好きだったお笑いの話題を話していても、全然話が弾まないんです。どうしても彼女が自分を避ける様子が思い浮かんでしまって……上の空になってしまうんです」
高木さんは、彼女の反応は仕方ないものだったと思っているそうですが、どうしても納得できずにいる自分がいるのだと言います。
「彼女と昔のような関係に戻りたいんですが、もう一人の自分が拒んでいるような感じなんです。最近は彼女から『電話したい』と連絡が来ても、どうしても前向きになれなくて『仕事だから』と避けるようになってしまいました」
時間が解決してくれるのを待つべきなのか、それとも別れを切り出すべきなのか……。頭を悩ませる日々がいまだに続いているそうです。
<取材・文/和泉太郎 イラスト/田山佳澄>