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KDDIは“地味”でも携帯業界2位を堅守。驚きの高年収と働きやすさは

ビジネス

KDDI「ホワイト/ブラック度」判定

KDDI:★★★☆☆

オフィスビル

 孫正義氏の動きが激しいソフトバンクのほうがメディアには注目されがちですが、業界シェア2位の座を長年にわたって守り続けているKDDI。なお、個人的に印象に残っているKDDIのCMといえば、「KDDとDDIとIDOが1つになってKDDIに……」「IDOはどこに入っているの?」という2000年の合併時に流れていたものです。

 しかしながら、それ以外のKDDIのサービスとは正直縁がなく、イメージも全くなかったのですが、改めて実績を見てみると本当に堅実な推移でした。その堅牢な財務基盤を背景として、従業員の平均年収は非常に高かったです。

 ただ、従業員の自殺が労災認定を受けたり、多数の従業員に未払賃金があったりする一方で、手当の不正受給をめぐる裁判がある点は懸念事項でした。現在はその反省を踏まえて「働き方改革」を推進していますが、それが付け焼刃に終わらないことを祈ります。

 したがって、長年にわたって業績が安定していることや近年の働き方改革へは評価できるものの、過去の労働関連の不祥事のインパクトが大きく、懸念を払しょくするにはまだ期間が経っていないことを踏まえて、最終的な評価は★3としました

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert)>

ブラック企業を生き抜いた歴戦のプロダクトマネージャーが、公開情報からホワイトorブラックを判定し、率直な理由とともにお伝えします。
Twitter:@blackc_alert
note:ブラック企業アラート

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