人を動かせるビジネスマンと、そうでない人の決定的な違い
本当のリーダーは「物語」を語る
それは「物語」を語る力です。今起こっているモノゴトやデータを分析し、自分の中で腹落ちさせ、それを骨太のストーリーに組み上げて、論理的かつエモーショナルに語る力です。これを有しているかどうかが、リーダーとして人を率いていけるかどうかに直結すると感じています。
コロナで業績が急激に悪化している企業は枚挙にいとまがありません。しかし、なかにはここをチャンスととらえて、一気に会社の構造やビジネスモデルを変えて成長しようとしている企業もあります。
コロナを言い訳にどんどん沈んでいってしまう会社と、コロナの中でも成長の芽を見つけて全社一丸となって前向きに取り組める会社、この違いはまさにこの「物語る力」にあるといえます。
本来は経営層が担う役目。でも…
社長はもちろん、各部署やチームのリーダーが、しっかりと自分の会社や現在のビジネス状況を理解したうえで、「自分たちはこうなっていくんだ」という明確な将来像を事実や論理とともに語っている。そういう企業で働いている人たちのパフォーマンスは圧倒的に高いです。
目指すところが明確で、かつ「なぜそこを目指すべきなのか」まで腹落ちできている。そうすると、役職が高い人だけではなく、全員がストーリーを語って人を導ける人 = リーダーになるのです。
ここの文化を根付かせるのは簡単ではありません。「うちの会社ではそんなの全くできていないな」と思った人も多いでしょう。確かに、本来このような役目は社長をはじめとした経営層が担う役目ではあります。
ただ、この激動の時代で明確に物語を持っている人が少ないからこそ、あなたからまず物語を描いて、周りに発信してみてはどうでしょうか。草の根から会社を変えていく、そういう活動もなかなか刺激的ですよ。
<TEXT/経営コンサルタント Shin>
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