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新型 iPhone12 シリーズで買うべきは?miniは日本人向けか

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Lightningコネクタは続投

 概ね好評のニューモデルだが、失望する点もあった。悪名高い「Lightningコネクタ」の続投である。LightningコネクタはiPhone 5(2012年)から使われているが、この規格には良いところがひとつもない。純正品のケーブルは高いし、頻繁に故障する

 長くiPhoneを使っているユーザーであれば、用をなさなくなった廃ケーブルの数が1本や2本では済まないはずだ。この規格を支持するユーザーは皆無といってよく、汎用性と信頼性に優れる「USB-C(USB Type-C)」への変更が長らく望まれていた。

 しかし、今回もユーザーの望みは叶わなかった。これにはSNSでも落胆の声があがり、Twitterのトレンド欄に「USB-C」が並ぶ事態となった。もっとも前述した「MagSafe」を活用すれば、ケーブルを挿抜する回数を劇的に減らすことができる。Lightningという劣った規格を続投させる理由にはならないが、対策は提示されたといえる。

日本人向けのiPhone 12 mini

iPhone12mini

iPhone 12 mini……74800円(税別)から。画面サイズは5.4インチ、筐体の横幅は64.2mm

 ニューモデルで一番の目玉は、何といってもiPhone 12 miniだろう。画面サイズは5.4インチで、ユーザー待望の「小型機」がついに出た。筐体の横幅は64.2mmで、スタンダードモデルのiPhone 12(71.5mm)と比べるとだいぶ小さく見える。かつて一世を風靡したiPhone 4やiPhone 5(ともに58.6mm)よりは大きいが、その後にスタンダードとなったiPhone 6(67.0mm)や、第2世代のiPhone SE(67.3mm)よりも細い。

 片手でホールドする際の安心感はだいぶ向上するだろう。電車通勤の割合が高い日本では、かねてから「持ちやすい」iPhoneを望む声が大きく、その希望が叶えられる形となった。通勤・通学の合間に片手でスマホを操作したいという人には、とにかくこのモデルがオススメだ。また、『ポケモンGO』や『ドラクエウォーク』など、外出先でプレイするタイプのゲームアプリも人気だが、小さいスマホのほうが快適に遊べる。

 ベンチマークや実機検証が出揃っていないので何とも言えないが、公称を参考にする限り、バッテリーの持続時間はiPhone 12と比べて80〜90%程度になる模様。「持ちやすさ」とバッテリー性能がトレードオフになるのは仕方ないことなので、モバイルバッテリーを適宜活用しよう。

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