シソンヌじろう、芸人になったのは「世間の正当な判断を仰ぐため」
どれだけ徳を積むかの日々
――今ではご自身の生んだキャラクターが映画にもなりました。じろうさんが人生の指針にしていることがあれば教えてください。
じろう:僕、神様信者なんです。といっても漠然とした神様ですが、いいことをすれば、絶対に見てくれている。だから、どれだけ徳を積むかの日々です。逆にいえば悪いことをしても見られていると。
――佳子さんがモノに話しかけて大切にしている感じも、徳を積むことに通じそうですね。
じろう:そうですね。僕もモノにはよく話しかけます。ああいう感じはそのまんま僕ですね。読者の社会人の方とかはお忙しいと思いますし、野心も持って生活されていると思いますが、こういう映画を見て、佳子さんを見て、お金を稼ぐことと別のところにも、こういう幸せってあるんだなと思って。他人への優しさを持ったうえでお金を稼いでいってほしいです。
<取材・文・撮影/望月ふみ>