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Apple、Googleを経てPinterest日本代表に。利用者・月4億人サービスの実用的な使い方

ビジネス

マネタイズよりもユーザー体験を重視

ピンタレスト

2019年には静止画だけでなく、動画機能もリリース

 最後にPinterestの国内におけるマネタイズ戦略について舩越氏に聞いた。欧米ではすでに運用型広告を展開しており、広告収入による収益化を図っている中、日本での広告展開はあるのか。

現時点では、プロダクトの改善やユーザー体験を向上させることに注力をしており、マネタイズを開始する時期は開示していません。もちろん、しかるべきタイミングが来ればマネタイズする方向にシフトしますが、まずはPinterestの活用方法を多くのユーザーに届け、夢や理想を実現するためのインスピレーションを提供していきたいですね」

 他方、Pinterestのビジネスアカウントを発行して、うまく運用することで受注にうまく繋げている事例もあるという。

「DIYに必要な資材・パーツを販売するECサイト『toolbox(ツールボックス)』では、DIY向け資材の写真や施工イメージをビジュアルで伝えることにより、Pinterest経由での購入が、1年で3倍に成長しました。ビジネスアカウントは無料で開設できるので、今のうちに効果的なコンテンツ作りなどアカウント運営のテストをしておくと、広告展開が始まった時にも役立つかと思います」

<取材・文/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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