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手取り15万の月給制アイドルの悩み「フリーで活動していく自信がない」

学び

“アイドル戦国時代”と言われて久しい昨今、ファンの数と同じくらいアイドルも存在しているような気がします。アイドルを志す若い女性は今でも多く、最近では給料未払い問題や事務所の奴隷契約の内情といったリアルなお金の話を暴露する元アイドルも……。

モデル アイドル

※画像はイメージです(以下同じ)

 今年でアイドル歴5年になる川崎れいなさん(仮名・23歳)は、アイドルとしては珍しい月給制。「固定給で大体手取り15万円です。ライブや撮影、撮影会は月に10回前後。それ以外にライブのリハーサルや振り入れ、打ち合わせもあるので、月に少なくて20日は稼働しているかな」と語ります。

平均2万円は貯金できているが…

 週休2日のOLと同じくらい働いているれいなさん。実家暮らしだというので、さほど生活には困らない給料だといえますが、実際のところ生活はどうなのでしょう。

「実家が都内なので交通費があまりかからないのが大きいかもしれません。ありがたいことに欲しいものもファンの人が結構買ってくれたりします。実家に入れる食費3万円と携帯代が固定費。それから買い物をしたり、外食したりしても平均2万円は貯金できてます」

 給料が固定になる前はライブでのチェキの売上や撮影会の参加人数によって変動はあったそうですが、良くて10万円少ないと5万円だったとか。いつ頃から固定給になったんでしょうか?

「ここ2年くらいですかね。『だんだんと常連のファンの人も増えてきたから』と事務所から提案されました。給料日に『今月はいくらだろう〜』っていう不安がないから、プレッシャーを感じずに活動できるようになりました……と最初のうちは思っていたんですけど、ここ1年は、微妙ですね……」

フリーランスのアイドルの給料に衝撃

驚く女性

 というのも、以前よりファンが増えたれいなさん。必然的にさばけるチケットの数やチェキの売上が上がっているそう。

「楽屋で仲良くなった事務所に入ってないアイドルとお金の話になったんですが、聞いてビックリしました。その子は一般的知名度とかはそんなにないけど、月に20万円が最低ラインで、良い時は40万円近くいくみたいなんです。どちらかといえば私のほうが動員も多いし、物販も売れてるんで、本当に言葉を失いました……」

 その話を聞いたれいなさんが実際に自分の売上を計算してみたところ、明らかにフリーでやった方が実入りがいいことがわかったそうです

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