23歳慶大生が、本田圭佑と「サッカークラブ運営」に挑戦するまで
みんなで創る「リアルサカつく」
――なるほど。本当に新しいタイプのサッカークラブですね。
奥山:そうですね。サッカーが好きな人のなかには、「一度はクラブの経営をやってみたい」人がたくさんいます。ただ、現状だとクラブ経営にトライするのには、経済的なハードルをはじめとする沢山の障壁があります。
「果たしてこのままでいいのか?」と、立ち止まって考えてみたこともきっかけではあります。現在、「OneTokyo」が運営するオンラインサロンのメンバーは200人ほどいますが、一人ひとりが「自分のクラブを創っている」という意識を持って動いています。
実際、コロナの影響でなかなかコンテンツが生み出せない状況下でも、オンライン上のイベント設計や、さまざまなコミュニケーションをサロンメンバーが工夫してやってくれています。これまでに見たことがなかったような景色を、社会全体に示していきたいですね。
コロナ禍で試合ができなくなったが…
――前例がないほどの急スピードで駆け抜けて、たくさんの苦労をされてきたと思いますが。
奥山:最初は自分にも勢いがありましたし、周囲のサポートもたくさんいただいて、追い風状態で進んでいました。でも「全員でやるぞ!」って意気込んでいた矢先に、コロナ禍による突然の向かい風が……。
まさか、クラブを立ち上げて1試合もやらないうちに、サッカーができなくなるなんて想像もしませんでした。正直、たくさん悩みましたが、今後のビジョンや、自分がやるべきことを1つずつ見つめ直す良いきっかけにもなりました。