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休業手当が出ない、在宅で効率が落ちた…人事制度への不満が噴出中

学び

メリットはあるが…労働組合の注意点

 労働組合に加入することは、自分に代わって主張を通すべく交渉してくれるメリットがありますが、原則として自分の問題が解決しても終わりになるわけではない注意点もあります

 彼らは組合員の労働環境の改善を目的としていることから、自分の問題が解決したら他の組合員の組合活動にも参加するよう求められるケースが多いと聞きます。もちろん引き続き組合費を支払うことになります。

 また脱退することも可能ですが、今後の活動の後ろ盾がなくなってしまうため注意が必要です。労働組合が団体交渉を求める際には、労働者が一番改善を求めている“本命の問題”だけに留まりません。

 休業手当の支給率を100%にすることが当初の目的だったとしても「他に未払いの残業代はないのか」「休憩はきちんと取れているのか」「社員からハラスメントは行われていないのか」など、少しでも法違反が疑われるようなところで交渉が長引くケースもあります。

現場からの声としてあげてみる

上司

 ユニオンと交渉する企業側は、今後すべての社員の処遇を改めることも検討する必要があり、仮に1人50万円かかる是正でも、社員20人なら1000万円かかってしまいます。

 正社員と非正規労働者との間で説明がつけられない不合理な待遇差があるといったような場合には、個別の事情によって思わぬリスクにつながる可能性があり、注意が必要となるでしょう。

 また、企業側は、待遇差について説明を求められたら、それに応える義務があります。もし待遇差に気になるところがあれば「実際に現場作業は変わりなく思えるが、手当について理解できていない部分もあるので教えてください」と現場の声をあげるとよいでしょう。

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