都知事選で注目のスーパークレイジー君を直撃「少年院に5年」の意外な素顔
初めて投票に行った人も多かった
――若者からの反響も少なくなかったのでは。
西本:他の候補者を支持する人って、こういう言い方は悪いんですけど、10年後、20年後は生きているのかなって人もいますよね。でも、僕を支持してくれるのは若い人たちだから、これからも彼らは絶対応援してくれると思うので。
あとはヤンキー層も身近に感じてくれたみたいです。江戸川区とか足立区だと人気なんですよ。選挙カーがベンツだったんですけど、族車がついてきたりして(笑)。もちろん気持ちは嬉しいんですけど、仲間だと思われるから「ちょっと静かにして」って言ったら、ちゃんとやめてくれました。そこまでできるのが僕の強みかな。
初めて投票に行った人も多かったみたいで、わざわざ調べて、期日前投票してくれたり。投票用紙を写真撮ったらダメなのに、SNSで送ってくるんですよ。中には“スーパークレイジー君”って書いちゃった人もいたんですけど。本人たちは嬉しくて、つい撮っちゃうんでしょうね。
“スーパークレイジー君”を無効票にしたくない
――先ほど政治活動を続けるという話が出ましたが、本気で考えていますか。
西本:変な話、区議会ならいける自信あるんですよね。中央区とかなら1000票くらいでなれる。でも区議会じゃないなと。やっぱり国政。親はヤクザ、少年院に5年、逮捕歴8回みたいな自分が国政に行った方が、東大出身の政治家より政治を身近に感じられると思うんですよ。今回はいきなり17日間やっただけなんで、政策の内容とかが薄かったかもしれませんが、これから深めていきたいです。
次は選挙プランナーも立てるつもりです。やっぱり受からないことにはね。“スーパークレイジー君”を無効票にしたくないから比例代表で。10人くらい出さないといけないんで、それまでに3300万円かかるんですよね。次の参議院選まで地道に政治資金を集めたいなと思います。
<取材・文・撮影/ヤナカリュウイチ>