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大仁田厚「都知事選で山本太郎に視線が集まるのはわかる」

暮らし

元来の政治は地方に橋をかけること?

――小泉さんは何となく分かりますが、古賀さんは意外でした。

大仁田:古賀さんは俺がどんなに悪さをしても、「おう、大仁田」と会ってくれるからな。悪さというのは、俺は選挙では自民党以外の人もたくさん応援したからさ。自民党を離党した鈴木宗男さんを応援して、厳重注意処分を受けたこともあったしな。その時は幹事長室に青木幹夫さん(当時、参院幹事長)に呼ばれてさ、「気持ちは分かる。仲間だからな。だけどな、党には党の方針があるんだ」って。もう義理も人情もねえんだ。だけど、古賀さんは違う。

 今は都会向き、地方向きの2パターンに政治家も分かれてしまっている。古賀さんは間違いなく地方向きの政治家だとは思う。でも元来の政治って、古賀さんみたいに地域で困っている人たちのために橋を架けることなんじゃないかな。その地方が豊かになるために選ばれているんだから。

世の中は新しい物が求められる

大仁田厚

――師匠の馬場さんに関しては書籍の中でも様々なエピソードを語られていますよね。どこが一番すごかったですか。

大仁田:思い出は語り切れないほどたくさんあるし、本に書いたのでぜひ読んでほしいけど、一番すごかったのは金儲けがうまかったことかな(笑)。プロレスだけでなく、そこも偉大だった。俺はその馬場さんの弟子なのに、なんで金が貯まらないのかな。そこだけは学べなかったよ(笑)。

――政治家の話が出ましたが、折しも現在は東京都知事選挙の真っただ中です。元政治家としてどのように見ていますか。

大仁田:俺は佐賀県民だから都知事選には興味ないけど、でも山本太郎に視線が行くのは分かるな。プロレスでは、かつては全日本、新日本があって、そこから分裂したのがロープに走らず、関節技を追求したUWF。そして、その対極に位置したのが俺たちFMWだった。やっぱり長年続いていると倦怠感が出てくるし、新しい物が求められるんだよ。プロレス、政治に限らず、世の中は何でもそうだと思う。

 そういう目線で都知事選を見ると、いろいろ見えてくるよね。山本太郎に比べて、宇都宮健児を推す立憲民主党はもっと存在感を出したいんだろうな。あと、小池百合子は根回しが上手いよね。自民党の二階俊博幹事長をたらしこんでさ。裏では、じいさんたちにペコペコ頭を下げているんだろうけど。

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生き様に火薬を込めろ。自分の「これしかできない」を最大限にやりきるだけじゃあ!!

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