夏場のエアコン手入れ。清掃のプロに聞く「こんな症状が出たら注意」
「ホームレスになる」危機感から起業
――もともと重岡さんは、相方・森木俊介さんの弟さんがやっているエアコンクリーニング会社のお手伝いをされていたそうですね。そこで、ご自身の職人的なセンスに気づいたんですか?
重岡謙作さん(以下、重岡):いや、センスというか、そもそもすごく几帳面な性格なんですよ。あと、わりと手先は器用なほうではありましたね。エアコンって機種によって取り扱い方も違ってくるので、現場ではじめて見て「たぶんこうすれば外せるな」とか考えながらやるのが性に合っていたのかもしれません。
――経験がモノをいう世界なんですね。今の時代、重岡さんのように起業して収入を安定させつつ、芸人としても活動されているって方が本当に増えてきました。
重岡:僕の場合は「あ、このままじゃホームレスになる」って具体的な未来が見えたんです(笑)。芸人として売れずにずっとアルバイトしてたら、いつまでたっても先が見えないなって。50歳とかになったら、アルバイトとしても雇われなくなるじゃないですか。だから、「誰かがやらないと」っていうのはありました。
それで、自分が起業して近い年代の芸人と一緒に働こうと。手に職をつければ独立だってできるだろうし。僕と同じように清掃事業をやっている後輩が、仕事を回してくれたりするケースもあるんですよ。そう考えると、副業をしている芸人が増えたことで助かっている部分もあります。
<取材・文/鈴木旭>