コロナで月収30万→60万円に。“オンライン鑑定”が成功したタロット占い師
世界中に不況の嵐を巻き起こした新型コロナウイルス。正社員が“コロナ解雇”の憂き目に遭うなど、安全地帯にいた人ですら、生活が脅かされている。ところが、そんなコロナ不況を横目に、カネを稼ぎ出す猛者たちがいた――。国や組織に頼らず自らの知恵でチャンスを掴んだその方法とは?
オンライン鑑定で月収30万→60万円に
「コロナ前の倍に収入がアップしました」
そう話すのは、タロット占い師のジョセフィーヌさん(仮名・45歳)。収入が増えた理由は、“オンライン鑑定”による相談者の増加だ。
「私たちの職場でもある“占いの館” は3密空間だから、休業要請の対象なので、早々に営業自粛を決めたんです。そこで仕方なく、Zoomでオンライン鑑定を始めました」
3月にオンライン鑑定を開始すると、新規客が殺到。毎日鑑定の依頼が入ったという。
「対面よりも気軽に依頼でき、かつ自粛期間中、家の中に閉じこもっていると漠然とした不安を覚える人が増えたのではないでしょうか。『自粛生活で彼氏と会わなくなって不安になった』など、恋人との関係を見直す相談が多いです」
オンラインでもコミュ力のある人が勝ち組
対面鑑定の場合、手元に入る金額は60分5000円だが、オンライン鑑定はサービス事業者に手数料を引かれて60分3000円。ただ、コロナの前は一日の集客が3人程度だったのが、オンラインに切り替えた後は、平均して一日10人から鑑定の依頼があるという。
「コロナで皆さんイラだってるんですかね? 鬱憤を晴らそうと怒鳴ってくる人もいますが、モニター越しなので、拳が飛んでくることもなく安心です。新しい生活様式が定着し、今後も占いはオンラインが主流になるかもしれません」
占い師人口は意外に多く顧客の奪い合いだという。「占い師に一番必要なスキルは、コミュ力」と断言するジョセフィーヌさん。
彼女は今後もオンラインを主軸に占い師一本で稼いでいくつもりだという。
<取材・文/週刊SPA!編集部>