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面接官がもらい泣き…壮絶パワハラのおかげで転職成功した20代女子

ビジネス

モンスターペアレンツもどんとこい!

放課後の教室の黒板

 とはいえ、教員も大変な仕事だったのではないでしょうか?

「『教師になった』と言うと『大変だね……』とみんなから言われますが、前職より全然マシです! というか天国ですね。まず毎月、しかるべき金額の給与がきちんと期日に払われますから(笑)」

 麻里子さんは笑顔で続けます。

「成績をつけたりする学期末は確かに忙しいですけど、前職のように深夜1時まで勤務することもありません。モンスターペアレンツの問題ももちろんあります。先日も『運動会の衣装がうちの娘に合わないから変えてほしい』とゴネた保護者がいましたが話し合いの末、納得してもらいました。

 夜中に突然呼び出してきたり、決裁された資料や企画をひっくり返した挙句、『今日中に修正をあげろ』と理不尽なことを言うクライアントや社長より数倍マシですよ」

今ではブラック企業に感謝

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「都市部であれば社会人経験のある人材を積極的に教員として採用していると聞きますが、地方の現場ではまだまだ社会人経験採用は少なく、私の履歴を話すと同僚からも珍しがられます」

 麻里子さんは言います。

“学校以外の世界を知っている・過酷な環境で生き抜いてきた”という自負があるので自信を持って教員の世界で働けています。そういう意味では前職にとても感謝しています」

 麻里子さんは業務後や休日の空いた時間を利用して、最近では習い事や婚活を始めたと言います。一瞬の判断、転職がその後の人生を大きく変えることがありますが、過酷な経験がおおいに活かされる素敵な事例もあるようです。

<TEXT/瀧戸詠未 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust

フリーライター。教育、ビジネスを中心に記事を執筆中。お酒と食べ歩きとひとり旅が趣味

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