ゴディバ社長が語る、日本市場で成功できた理由「弓道の教えを活かした」
「日本人の心」を思い出すべき
ジェローム氏は、日本法人社長に就任以来、7年間で売上を3倍にした。そこには日本で学んだ弓道の教え「正射必中」があったと話す。
「私は29歳から弓道を始め、弓道から示唆を得てビジネスに生かしてきました。弓道でいう『的』はビジネスの『ターゲット(お客様)』に例えることができますが、的の中心を射ることに気を取られ、矢を放つ『型』をおろそかにすれば、外してしまう。ビジネスでも売上目標や数字に固執してしまうと、ターゲットの心を掴めずに成果を上げられず、数字のプレッシャーから戦略優先になれば本質を見失う。『正射必中』は基本に戻り、的を射ることよりも、型を大事にすることを伝えてくれるのです」
欧米社会のビジネスシーンは、結果が全てといっても過言ではない。他方、ものづくり大国と言われる日本では、ごく自然に所作や仕草、型を大事にする価値観が備わっており、外国の人にはない感覚だという。
「本来、日本には弓道のほかにも合気道、柔道、茶道など『道』を大切にする精神を持っており、プロセスを重んじる心があるはずなんです。しかし、アメリカナイズされた成果主義や売上至上主義が浸透することで、日本人の持つ『型を大切にする心』を忘れてしまっているのではと感じています。利益を上げるのも大切ですが、的を射るための型こそ、お客様から信頼されるブランドになるために必要なことだと思うのです」
贈り物としてチョコレートを選ぶ
昨今、チョコレートのニーズは多様化している。バレンタインやホワイトデー、母の日、父の日といった‟ギフト需要”のほか、自分への‟ご褒美チョコ需要”など、チョコレートを消費する機会が増えている。
今回、20代男性が贈り物としてチョコレートを選ぶ際のおすすめをジェローム氏に聞くと、「ヘルシー志向のものやコンパクトタイプで手渡ししやすいもの」と答えてくれた。
「85%の高カカオチョコレート『GODIVA PURE(ゴディバ ピュア)』は、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれ、健康に気遣う人向けのギフトとしておすすめです」
「また、最近発売した『ナッツ&フルーツ』シリーズや『カカオビーンズ』はリーズナブルな価格帯で、カカオ本来の濃い味わいやほろ苦さを楽しめる商品として人気が出ています。ジップ式の包装で手に取りやすく、在宅勤務のコーヒーブレイクにもぴったりですので、同僚や上司へのプレゼントに喜ばれるのではないでしょうか」