パチンコ店員「給料も福利厚生も悪くない」叩かれても就職する人の言い分
学歴は関係なく、初任給は高め
業界全体の傾向として賃金を高めに設定するホールが多く、従業員を集める要因のひとつになっています。それに近年でこそ難関大出身の学生も入社するようになっていますが専門学校卒や高卒のスタッフも多く、採用における学歴フィルターはなさそうです。
「最初は母親に反対されましたし、友達の中には『本当にパチンコ屋なんかに就職するの?』とバカにしたように聞いてきたヤツもいました。まあ、初任給を教えた途端、あっさり前言撤回していましたけどね(笑)」
パチンコ業界という色眼鏡を外してみれば、就職先としては確かに好条件です。
好待遇にしないと採用できない
一方、福利厚生や賃金を手厚くする理由について、「そうしないと従業員が集まらない」と事情を明かすのは東海地方を中心に展開するパチンコホールチェーン幹部の藤本健さん(仮名・45歳)。
「残念ながら我々の業界に対する世間のイメージは低く、最初から志望する人も少ないです。それでもパチンコホールに20代の若いスタッフが多いのは、労働環境として魅力的な条件を提示している結果だと思います。
特に大手チェーンは福利厚生、賃金ともに業界外の有名企業にも負けていません。ウチのグループもそうした部分を参考にさせていただいてますし、他店にしても同じでしょう。もちろん、すべての店がそうだとは言いませんが、会社の規模を問わず力を入れている企業は多いですね」