ワークマン、コロナ下でも絶好調なのには納得の理由が
過半数を超えるPB商品の売り上げ
客層を広げることに貢献しているもうひとつの取り組みはPB商品(プライベートブランド商品)の拡充です。2017年3月期は売上高全体の26%を占めていたPB商品の売上ですが、2020年3月期には、51%を占めるに至りました。
上述のアンバサダーとの共同開発取り組みや、ワークマン独自の高反発ソールを用いたシューズを1900円での販売、デニムパンツを2500円で販売するなど、プロ向けに高品質商品を提供していたワークマンならではの企画力を生かした商品の展開に力を注いでいます。
今回はワークマンが「低単価高品質」な商品を「一般消費者向け」に拡大する戦略をとっていることがデータから確認できました。この方針が続くのであれば、よっぽどのことがない限り、ワークマンが築いた地位は安泰といえるのではないでしょうか。
<TEXT/小森ほうめい>