「初めての彼女だから…」20代の代理店マンが送った束縛LINE
初めての恋人への嫉妬と束縛
経験が浅いながらも恋人関係を深めていった岡崎さんでしたが、しばらくするとある感情に支配されはじめてしまいます。それは相変わらずモテるHさんへの不安、そして彼女と親しくする男性への嫉妬でした。
「僕より仕事ができて、イケメンで……。彼が、彼女を可愛いと褒めるたびに不安で、不安で。仕事上、仕方ないとしても、男性と楽しそうに話す彼女を見ていると、モヤモヤしてしまい。これも初めての経験だったので、どうすればいいかわからなかったんです」
そんな不安や嫉妬をHさんにどう伝えればいいのかわからなかった岡崎さんは、その気持ちをぶつけるようにLINEで彼女を束縛するような言葉ばかり送ってしまいます。そして、そのことが原因でケンカになってしまうことも増えていきました。
恋愛下手を告白
そんな束縛LINEをしばらく続けていると、岡崎さんは「LINEのことできちんと話したい」と言われ、家に呼び出されました。到着するなりHさんはかなり怒った様子で、LINEでの束縛についてとても嫌な気持ちになっていることと、何が原因なのかと問いただしてきました。
「彼女に嫌な思いをさせてしまっている以上、僕のことについて話すしかないと思い、恋愛経験がないことや、嫉妬や不安をどのように伝えればいいかわからなかったことを洗いざらい話しました。正直これで嫌われる覚悟もしていたの怖かったです」
しかし、Hさんは岡崎さんの話を真剣に聞いてくれ、話し終わると少し呆れた様子で「もっと早く言ってくれればよかったのに」と。けっして馬鹿にしたり、嫌ったりすることはなく、これからのことをきちんと話し合おうと提案してくれました。
「彼女があのとき怒ってくれなかったら、もう別れていたかもしれません。あれ以降、彼女には不安なことや気になることを伝えるようになり、彼女もそうしてくれるようになりました。今では恋愛においては完全に彼女の立場が上になってしまいましたが、僕にはそれくらいが丁度いいのかなと思っています」
<TEXT/つる>