オンライン飲み会に最適なのはLINE?Zoom?試してみた結果は
アプリ登録不要の「たくのむ」
たくさんの人を誘うためには、専用のソフトやアプリをインストールしなくても利用できたほうがありがたい。パソコン・スマホの両方からアクセスできる無料サービスの「たくのむ」では、ブラウザ上でのビデオ通話が可能だ。
特徴は、あらかじめ時間を区切って飲み会を始められること。終電がないオンライン飲み会となると終わるタイミングを切り出しづらいが、「たくのむ」ならその心配はない。
面白いのが、「出前を頼む」という機能の実装が予定されていることだ。いつの日か、友だちの家に「おごりだ」と言ってビールや唐揚げを届けられるようになるかもしれない。今日のような自粛時代がいつまで続くかわからないが、さまざまな可能性を感じさせてくれる。
カラオケが歌える「トピア」
今般のコロナ禍ではさまざまな業界から悲鳴があがっているが、そのうちのひとつがカラオケ店である。カラオケ好きにとってはつらい時代がやって来てしまった。
そんなカラオケを、友だちと一緒にオンラインで楽しめるアプリもある。バーチャルカラオケ配信アプリの「トピア」だ。このアプリの世界では、顔出しではなく、3Dのアバターを作ってライブ配信を行う。
配信者と聴取者の関係性は一方的であるため、カラオケボックスのように友だちと交互で歌うことはできないが、マイクにかかるエフェクトはさながら本物のようだ。
トピアで面白いのは「リクエスト」機能。配信者が「レパートリー」に登録している曲から1曲を選び、「歌って!」と頼むことができる。
実際にトピアの配信にアクセスしてみたところ、その感覚はスナック店に近く、人によってはハマってしまうかもしれない。ただし配信者のほうは「スナックのママ」というよりも「バーチャルアイドル」のつもりでやっているわけで、そのすれ違いにはこそばゆい感じもするが……。
一歩進んでいるのはやはりLINE
ここまでに見てきたように、「オンライン飲み会」の実施自体は各アプリで可能である。
ZOOMの「バーチャル背景」の自由度は捨てがたいが、機能面で最も優れているのはLINEだろう。女子の間でも爆発的に普及しているLINEだけに、積み上げられた“盛り”のデジタル技術が活きた形だ。
もっとも、オンライン飲み会というのはあくまでコミュニケーションである以上、相手が同じアプリを使っていなければ意味がない。その点でも、国民的アプリとなったLINEには「一日の長」のようなものを見出だせる。
<TEXT/ヤナカリュウイチ>