トランプ大統領「中国との関係断絶」発言。コロナで日本の国防に懸念が
コロナの影響で空母が活動停止となり…
3月に西太平洋地域で活動する米国の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の艦内で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、現在も活動や任務が停止状態となっている。
その後、4月に中国の空母「遼寧」を中心とする部隊が沖縄本島と宮古島の間を2回も航行した。5月には、日本の領海である沖縄尖閣諸島周辺で、中国海警局の船が与那国島所属の漁船を一定期間に渡って追尾する出来事があった。
米軍も、最新鋭の爆撃機やイージス艦を東シナ海や台湾海峡に派遣するなどして中国の動きをけん制しているが、いずれは同海域で大規模な偶発的衝突が発生するかも知れない。
米市民にとって重要なのは
南シナ海や東シナ海で既存の安全保障秩序を維持するためには、中国に政治的な隙を見せない、与えないことが重要となる。よって、当然ながら日米同盟が何よりも重要であり、米国にアジアに関与させるテクニックも日本には必要だろう。
太平洋の反対側にいる一般的な米市民にとって、重要なのは雇用や経済、テロ対策など身近な問題であり、アジアの安全保障への関心は薄い。
仮に、両海域が中国主導の海になるならば、情勢はガラっと変わり、沖縄の美ら海も世界で1番緊張が走る海になるかもしれない。
<TEXT/イエール佐藤>