着圧レッグウェア「スリムウォーク」好調の鍵はスポーツ。美容と健康のために
ブランド初のスポーツ専用商品として開発
スポーツ専用商品を開発する上で、他社との差別化だけでなく「着用した時の使用感」や「運動の効率化」にもこだわり、商品化につなげたと話す山本氏。
「社内的にスポーツ専用商品となると、ターゲットを狭めるのではという懸念がありました。ただ、スポーツ市場の盛り上がりと、スリムウォークが狙う女性の潜在的な美への欲求は合致する部分があるのではと。そこで、エビデンスをしっかり取り、新たな価値提供ができないかと模索したのです。
例えば、『美脚美尻レギンス』のパッケージ記載内容、2.3cm(※2)ヒップアップする『3D ヒップアップ設計』はピップが独自に開発しています。また、1つの商品で200人ほどのモニターをとり、使用感をヒアリングしました。スポーツ用なので、大学の陸上部にも協力いただき、着用した感想をもとに商品へ反映しました」
※2=21〜47歳(平均年齢30歳)の女性13名のヒップ下部(ふとももからヒップにかけての変曲点)高さを測定。未着用時と着用時の「ヒップ下部高さ」の差異平均値。13名中最小値「+0.5cm」、最大値「+4.1cm」。
「前向きな全ての女性」を応援する
こうした商品開発における工夫から“着圧×スポーツ”のブランドであるスリムウォークBeau-Actyが誕生したわけだ。
ランニングやジムでのフィットネス、ヨガなど様々なスポーツトレンドが高まる中、今後の展望について山本氏は次のように抱負を語った。
「スリムウォークBeau-Actyは、ドラッグストアやバラエティストアを中心に展開しています。直近では、外出自粛が続き、スポーツに充てられる時間が限られる中で、効率を重視することから燃焼シェイプタイプのレギンスやショーツの人気が高まっており、ECでの伸び率でも200%を超えていますね。
これからも、スポーツによって着圧ウェアが異なることに着目し、“キレイな自分に変わりたいと願う、前向きな全ての女性”を応援するために商品展開をしていきたいです」
<取材・文・撮影/古田島大介>