コロナ下の新しい生活に適応できる人の特徴と、5つのコツ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として緊急事態宣言が出されて、1か月以上が経ちます。在宅勤務や外出自粛など、今までの生活とは異なる生活様式が、私たちにとって新しい常態(New Normal)になってきています。
私も産業医としてクライアント社員の方々と電話やZoomなどで産業医面談を行ってきました。そしてこの新常態について、不安やストレス、ポジティブ面やネガティブ面について面談者に聞いてきました。
答えは色々ありましたが、新常態に対する不安やストレスの原因として多くの人が感じているようです。今回はその内容と、新常態に上手に適応している人たちに共通する5つの点を紹介します。
新常態の不安やストレスの原因
まずCOVID-19も緊急事態宣言も、誰にとっても想定外の事態であり、精神的なインパクトだけでなく、生活へのインパクトも大きかったようです。精神的インパクトと生活へのインパクトは、どちらが先にきたかは人それぞれでした。
そんななかで在宅勤務や外出自粛等が、いつまで続くか見通しがわからないことは、多くの人にとっての不安やストレスの原因になっているようです。
ひとり暮らしの人が寂しさや孤独感を感じている一方、ずっとご家族や同居人と一緒にいることや世話(家事)が増えることのストレスが増えている人もいました。
テレビで根拠不明な情報を信じている
また自分や家族、友人がCOVID-19にかからないか不安、重症化や死が怖いと心配する声も多数ありました。
正しく怖がることは大切ですが、不安が強い人はテレビなどを見過ぎている、根拠不明な情報を信じすぎているという印象もありました。
COVID-19についての情報は多いと同時に、わからないことが多いことも問題のようです。何がフェイクか、何が信頼できるのかわからず不安。そもそも何も解明されていない現状に対して、漠然とした不安を感じている方もいらっしゃいました。