ワケアリ部署に配属された若手。先輩からのいじめで見た地獄
徐々に怒りの矛先が同期に向かう
その孤独感は、同期に対する怒りへと繋がります。
「別に同期が悪い訳ではないので、完全に八つ当たりだったと思いますが、他の同期は先輩にランチに誘われるのに自分だけ誘われなかったり、同期はどんどん仕事を任せられるようになるなか、自分だけ任されない状況が続いて、そう思うようになってしまったんです」
磯山さんにとって1年目はただただ辛い日々でしたが、それも終わりを迎えます。
2年目にやっと状況が改善された
「2年目になってからは、状況が変わりました。一番大きかったのが、新人が入ってきたことで矛先がそちらに向かったことでした。その頃になってようやく2部の人間だと認められたようで、先輩との関係も改善していきました」
ですが、それまでにつけられた差は大きかったと言います。
「1年目の遅れのせいで、入社から5年経った今も同期との差を感じるので、完全に終わったという感じです」
同じような思いはさせたくないと、磯山さんは自分と同じルートで入ってきた後輩たちを率先してフォローするように努めているそうです。
<TEXT/和泉太郎 イラスト/デザイア恵利>