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日本政府のコロナ経済対策は『風雲!あそう城』。こんなクソゲーは今すぐ止めよう<ダースレイダー>

ビジネス

日本の経済対策は『風雲! あそう城』だ

ダースレイダー:時事芸人のプチ鹿島さんと『ヒルカラナンデス』というお昼の時事番組をYouTubeで始めたんですが、そこで僕らは日本政府の経済対策について『風雲! たけし城』(TBS)をもじって『風雲! あそう城』と名付けました。『風雲! たけし城』はいくつかのゲームを行い、たけし城を落城させるという内容の僕も大好きな番組です。

 そんな麻生太郎さんという人がですね、どうも国民にお金を渡したくないらしい。現在は取り下げられていますが「収入が減少した世帯への30万円給付」には、そう感じざるを得ないハードルが設けられていたと。これは「一律10万円現金給付」でようやく、住民基本台帳を使ってそれぞれの家に申請書が郵送されるという形で何とか手元に届きそう。

 ただしこれにも実は『風雲! あそう城』ですから「受給対象は世帯主で、世帯のメンバーへ配るも配らないも世帯主の自由」というカラクリが仕掛けられていまして。

 日本の世帯がどういう構造になっているか、世帯主が素直に皆に配る状況なのか、例えば別居家庭はどうなるのか。父親が世帯主だったとして、どうしても仲が悪い、子どもが家出ばっかりしているような家では果たして、皆にいき渡るのか……というカラクリも用意されている。

もらう人、もらわない人で国民が二分

麻生太郎

© Markwaters

 さらに言うと、払う側の政治家が「私はもらいません」みたいなことを言い出して(菅義偉官房長官が4月20日の会見で発言)、謎のハードルが上がっているわけですよ。本来はそういったハードルがなかったのに、急にもらう人もらわない人、2つに分かれることによって選択を強いられることになる。

 どっちを選ぶにしても「なんで」がついてくる。この「なんで」を説明しなければ、何となくそれを選んだ人に対する、プレッシャーになってくる。これもゲームとしてはクソゲーですよね。「10万円もらいます」といったら「俺はもらわないけどね」みたいな。ダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」じゃないですけど。「え、どうすりゃいいの」という謎の分かれ道が用意されている。

 しかも、言ったらたかが10万円ですよ。しかもこれ、5月に申請開始して、8月までの間に申請すればもらえるっていう。この間にコロナをめぐる状況というのは今より良くなっているということなんでしょうかね。もう社会は普通に回っていて、仕事に行けるようになっていて、そして僕らもライブをガンガンやって……果たしてそうなっているのでしょうか。

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