ロッテ「ガーナ」はなぜ赤い?56年売れ続けるワケを担当者に聞いた
親子の関係性や価値観の変化に合わせた
4月7日から放送開始したテレビCMでは「母の日は、ママといっしょに。」と題して、「今の親子の距離感を大切に制作した」と語る米岡氏。
「一昔に比べ、親子の関係性や価値観は当然変化しています。私たちは新しいコミュニケーションを検討していく中で、母親も子供も本当に求めているものは『一緒に過ごす』ことであると気づき、今回のコピーとなりました。
『友達親子』という言葉があるように、今の親子は仲がいい(距離が近い)と言われています。でも、お互い話したいことはまだたくさんあり、もっと相手の話を聞きたいと思っているのではないか。
そう考え、今までの母の日ガーナのコンセプトである、お母さんに普段言えない『ありがとう』を伝えるというものから、もう少し長い時間『お互いの話をする』。そんな過ごし方を提案したいと思い、今回の制作に至りました」
生チョコ仕立てのガーナが人気
現在、ガーナにはレギュラー商品のほか、年間10種類ほどシリーズ商品を発売している。最近の消費動向について伺ったところ、生チョコレート(生チョコ)のガーナが毎年一番の売れ筋だという。
「『ガーナ生チョコレート』は、ガーナを生チョコレート仕立てにしたものです。生チョコレートには細かい基準があるのですが、簡単に説明すると生クリームと水分を多く含んだチョコレートになります。通常のチョコレートには生クリームが入っていないものが多く、水分もほとんど入っていません。
一方、生チョコレートは、生クリーム特有の上質なコクと水分を多く含むことで、柔らかな口当たりと口どけを可能にしています。チョコレート専門店では多くの生チョコが販売されていますが、一般流通しているチョコレートの中で生チョコレート規格の商品は珍しく、それも売れ筋の理由かもしれません」