スマホは没収!企業の無人島研修に現れた「達人級の新人」の正体
彼のおかげで快適に過ごすことができた
一応、食料としてインスタントラーメンが用意されており、毎年ほぼ全員がこれだけを食べていたところ、その「とんでもない人物」が、ワカメやコンブなど海藻を拾い集め、さらに岩場に迷い込んだ魚も捕まえてしまったとか。
「その年、私はサポート役として島に入っていました。毒のある魚だとまずいと思い、本人に確認しましたが『これは食べられるから大丈夫です』って言うので、一応ネットで調べたら確かに食用可でした。
支給していた小さなサバイバルナイフを使って慣れた手つきで鱗を取り、串焼きにしていました。それもライターやマッチは渡していないので、大昔の人のように自分で火を起こしてです。
私のときもそうでしたが断念してインスタントラーメンをそのままボリボリ食べる班もいたので、素直にすごいと思いました」
無人島研修からエリート街道に
さらにM君は、島内の森の中にある湧き水スポットも発見。ほかの班にも教えてあげるなど彼のおかげで、この年は例年よりも快適に過ごすことができたそうです。
「それも全部自分ひとりでやるのではなく手分けして作業を行い、中心となって彼がリーダーシップを取っていました。それも偉そうな態度や言い方もせず、なにより自分から積極的に動いていたので、サバイバルスキル以上に同行した上司も絶賛していました」
彼は、選考時にそれほど目立っていたわけではなく、出身も中堅私大。報告を受けて社内上層部では「アイツは何者だ!」と噂になったとか。