モテる男は「香り」が違う。ユニリーバ「AXE」が考える、その正体
TPOに合った香り付けとは?
一口に香りと言っても、甘い系や爽やか系などさまざまな種類がある。女性はどのような香りに惹かれやすいのだろうか。クライブ氏は、「自然に香るものがおすすめ」とし、次のように話した。
「女性それぞれに好みがあり、一概に言いづらい面もありますが、いかにも香水をつけたかのような香りが強いものより、あくまで自然に香るものがおすすめですね。一番は利用シーンに合わせたものを選ぶのが良いと思います。
アックス製品で言えば、ボディスプレーはお腹やウェストに吹きかけ、服の中から香るようにすれば、一日香りが持続します。また、ボディミストはボディスプレーより香料濃度が低いので、首や手首につけて人と会う前や喫煙、運動の後に最適。また、持ち運びしやすいのも特徴ですね」
普段のビジネスシーンはもとより、異性とのデートや休日のスポーツなどライフスタイルに合わせた香りをチョイスし、付ける箇所を変える。このような意識を持つことで、香りからくる印象を変えられそうだ。
消費者に寄り添うブランドに成長させたい
アックス以外にも、ユニリーバの商品の中では「ラックス ボディソープ」が香りのブランドとして定評を得ているという。今後のアックスのプロモーションやマーケティングについて伺うと、「時代とともに変化する香りのトレンドを捉えるとともに、消費者に寄り添うブランドにしていきたい」と話す。
「男性向けのクールさ、洗練さを保ちつつ、ほのかに香るというブランドイメージが訴求できていなかったので、香りが強すぎずに印象が良くなる商品を出していきたい。そのためには、既存のTVCMのようなマス広告だけでなく、男性が好きなところ、興味を持つところにブランドが入り込んで訴求していくことも必要だと感じています。
単にブランド広告ではない、SNSでのキャンペーンを通じてまだアックスを知らない層にアプローチしてブランドの興味喚起に繋げる。このようなコミュニケーションを意識しながらプロモーションしていきたい」
直近では、劇場版アニメとタイアップしたり、人気動画クリエイターとコラボしたりと、まだアックスを知らないファンに、ブランド認知を高めるプロモーションを行なっている。香りの重要性を訴求するアックスの「Find Your Magic」というブランドメッセージのように、“自分らしい魅力”を見つける一助として、香りに注目してみるのも良いのではないだろうか。
<取材・文・撮影/古田島大介>