新しい地図を起用したアンファーのCM戦略「SNSで予想外の反響も」
「メッシ選手」の起用について
――FCバルセロナのリオネル・メッシさんを起用したCMも印象的でした。
三山:「スカルプD NEXT」ですね。この時はご縁があって、メッシ選手にオファーすることができました。場所はスペインでした。撮影時間が1時間だけと決まっていたので、スタジオでの着替えからメイク、撮影するまでを3日かけて徹底的にシミュレーションしました。
――1時間であれを撮り切るのは大変ですね。
三山:通常、どんなに短くても8時間はかかります(笑)。ただ、そこまで準備したにもかかわらずメッシ選手が到着して「ちょっと食事がしたい」と突然言い出されて、現場が凍りついたのを覚えています(笑)。もちろん最終的には食事の時間を考慮して、きっちり撮影用の1時間をいただき、無事に撮り終えることができました。
高価で売れなかったスカルプD
――三山さんはスカルプDがご担当ですか?
三山:メインはスカルプDですが、メディカルミノキ5、女性向けの「スカルプDボーテ」、まつげ美容液も担当しています。基本的にスカルプDと名前がつくものは性別問わず私の領域です。また、香取慎吾さんがプロデュースされているファッションブランド「JANTJE_ONTEMBAAR」のコスメラインにも携わらせていただいています。
――入社してからずっとブランド戦略に携わってきたのですか?
三山:僕自身は入社して16年目ですが、当時は社員も2人しかおらず、スカルプDもまだありませんでした。そういう意味では発売当時からスカルプDの担当をしていますね(笑)。生産本数も今と比べて全然少なかったので価格も7800円と、より高額で、1本も売れない日々が続きました。