新型コロナで就活が激変。元メガバンク人事が攻略法を伝授
年々、変わり続ける就職活動のカタチ。2020年は新型コロナウイルスの影響で、ウェブ面接やオンライン説明会が急増するなど不安を感じている就活生も多いはず。
そんななか、多くの就活生がチェックしているに人気のツイッターアカウントが、「ただの元人事@裏垢」(@aya_jinnji)だ。
2019年11月の開設からわずか5か月で1.8万人のフォロワーを獲得した、この就活支援アカウント。実は「中の人」は大学卒業後、大手都市銀行に就職し、現在は転職エージェント会社を立ち上げた起業家でもある。
前回のインタビューでは自身の経歴について語ってもらったが、後編では新型コロナウイルスの影響や就活のノウハウを教えてもらう。
新型コロナでウェブ面接が急増
――2020年の就活生は、流行中の新型コロナウイルスの影響にどう対応すべきでしょうか?
ただの元人事:ウェブ面接を取り入れる企業が多いようですね。ビデオ通話での面接になりますが、画面越しなので相手の表情を読み取りにくいし、言葉も伝わりにくいので、リアルの面接よりも印象勝負になってくると思います。
とにかく普通の面接以上に明るく元気に20分間コミュニケーションをとるのが、何よりも大事なミッション。一度友達とSkypeなどを使って練習したり、仲のよい社会人に頼んで、あえてSkype越しでOB訪問をやってみて、フィードバックをもらうといいでしょう。
――なるほど。技術的なコツは何かありますか?
ただの元人事:ウェブカメラはだいたいモニターの上に付いているので、モニターに映った面接官の顔を見て話すと、俯いて話しているように見えてしまうんですよ。練習のときに、相手の画面でどう見えているか、可能であれば録画してもらって、目線をどこにおけばいいか調整するといいと思います。
オンライン説明会では「わからないこと」
――オンライン説明会も増えると聞きますが?
ただの元人事:実際に足を運ぶ必要がないので、例年よりも説明会に参加できる数は増えるでしょう。よく学歴フィルターで参加できないとか、聞くじゃないですか? でもオンライン説明会であれば、誰でも会社の事業を知ることができますよね。
一方で、OBOG訪問や従業員座談会など、オフラインでコミュニケーションする場はかなり減るので、入社後にやる具体的な業務内容を知るのが難しくなるでしょう。日々、“社畜たち”が何をしているのかなんて、説明会ではわからないじゃないですか(笑)。
会社が内定を出すのって、志望度が高くて、なおかつ“活躍できる人”なんですよ。会社で活躍できるかどうかは、業務理解がしっかりできていないと言語化できません。今年はそれが難しい年になると思うので、それを逆手にとれば、チャンスと捉えることもできると思います。