新しい部下は50代。20代上司を悩ませた“見下しLINE”で自滅
ミスをしたのは自分なのに…
そんなことが続いたある日、Dさんが仕事で大きなミスをしてしまいます。秋山さんは夜遅くまでその対応に追われ、終わる頃にはへとへとになっていました。しかし、ミスをした当の本人は謝りもせず早々に帰宅してしまっていたのです。
「僕だけではなく同じ部署の何人もが対応してくれてなんとかなりましたが、Dさんはそれを知りながら何も言わず帰宅していたんです。僕も我慢ができず、その日DさんにLINEで強めに注意をしました」
するとDさんはなぜか逆ギレし、秋山さんよりさらに上の役職の人に「人権侵害されたと訴えた」と報告をしてきたのです。これを見た秋山さんは、上司に相談することを決めました。
高すぎたプライドの代償は?
翌日、秋山さんはDさんが訴えたとされる上司のFさんから呼び出されました。そこで今までの経緯を聞かれたため、LINEや直接言われたことを報告。するとFさんはため息交じりで「自分も、Dさんより年下だからか、見下されるような発言をされた」と教えてくれたのです。そしてDさんには何らかの処分をすることも約束してくれました。
さらに翌日、秋山さんが出社すると、Dさんの姿はありませんでした。そこへFさんから再度呼び出しがかかり、Dさんが無期限の自宅謹慎になったことを報告されたのです。
「まぁ、自業自得というやつですよね。話し合いの場で役員にまで口出しをしたらしく……Dさんはしばらく自宅謹慎をしていましたが、プライドが許さなかったのかそのまま自主退職という形で職場を去っていきました。正直ホッとしましたよ」
秋山さんは退職日にDさんから嫌味たっぷりの捨て台詞をLINEで言われ、そのままブロックされたそう。Dさんがいなくなってからは、社内の雰囲気も以前のようによくなり、秋山さんもストレスなく働けているとのことでした。
とはいえ、「年上の部下」をどうマネジメントするか、秋山さんの側にも修行が必要かもしれません。
<TEXT/つる>